消えてなくなってしまいそうな感覚
レトロゲームを無性にやりたくなることがある。子どもの頃にやったことがあるゲームだったり、やりたかったゲームだったり。気になると手元に置いておきたいという欲にかられて、ついつい集めだしてしまう。
毛色の違う話だが、仕事あるいは趣味について考えているときに閃いたことや導きだした考えを、どこかに残しておきたいという焦燥感にかられることがある。書き残すことで安心感のようなものを得ようとする。
前者についてはノスタルジーのようなものかと思っていたのだが、そういうものに浸っているというよりは、喪失感に突き動かされているような気もする。後者についてもやはり、知や考えを育てようなどと考えているよりは、フッと湧いたものが頭から消えてなくなってしまいそうな感覚に恐れがあるようなのだ。